|
|
|
|
近年、哲学の実効性が叫ばれ、思考のアクチュアリティが唱え
られる中、その要請に応ずるように様々な形態の応用哲学/倫理
学の試みがなされております。生命、環境、倫理、共生、等々、
多様な言葉に託された「応用」の可能性は、すでに広く模索され
つつあるといえるでしょう。我々が参与している実際の情況の身
の丈にあわせて思考すること、それは単に必要であるのみならず、
哲学/倫理学の本質たるに十分であるとも思われます。しかし、
このような動向のために、古典と呼ばれるテクストの傍らを性急
に駆け抜け、思考それ自体の吟味を怠ってしまうならば、それは
優れて哲学的/倫理学的であるべき営みを痩せ衰えさせることに
もなりかねません。少なくとも、テクストを精読し、テクストと
の対話を通じて丁寧に思考を紡いでいく場が、同時にどこかで確
保されていなければならないと思われるのです。
本研究会では、このような認識に基づいて、とりわけ哲学/倫
理学を学ぶことによって垣間見られる、思考のもつ歴史の<深さ
>を重視しながら、自らの専門領域に閉じこもることなく、相互
に批判・検討しあう場を形成することが目指されます。眼前の
実効性にとらわれることなく、この「今」を規定している歴史
の深さを感受すること、こうした経験を研究会というかたちで共
有することができたならば、会としてこれに優ることはありませ
ん。ここに、皆様の参加を乞い願う次第です。なお、本研究会で
は、以上の趣旨をご理解いただいて東京大学倫理学科の熊野純彦
先生をお迎えすることになっております。万障繰り合わせの上、
お越しいただければ幸いです。
|
|
【お問い合わせ】 pe-seminar@mail.goo.ne.jp
|
|
|
|